クレジットカードには海外旅行傷害保険の付帯されるものが多くなっていますが、補償される項目の中に必ず「携行品損害補償」というものがあります。
携行品損害補償というのは、バッグやカメラ、スマホ、搭乗券、パスポートなど、海外に携行した物を盗まれたり、壊れたりした時にその損害額が補償されるものです。
保険金はクレジットカードによって、最高30万円や50万円などと設定されています。
ただし、どんな場合でも最高額が補償されるわけではなく、通常は1点当り10万円が上限とされています。
また、免責金額があった場合は、その金額分は自己負担になります。
一般的に、3千円が免責になっており、損害額から3千円を引かれた金額が保険から支払われます。
携行品に損害があった場合、その損害額の基準となるのは「時価」です。
また、修理が可能な時は修理費になります。
時価というのは、補償の対象物と同じ物を新たに購入するのに要する金額から、使用期間の消耗分を差し引いた金額のことです。
つまり、家や車と同じように、物というのは年を経るごとに価値が下がるため、その当時の価値の分だけがクレジットカードから補償されるということです。
なお、「修理が可能な時は修理費」になりますが、例え修理代に10万円掛かったとしても時価の評価が7万円であれば、7万円だけが補償されます。
ちなみに、利用者に重大な過失があった場合は、補償を受けられません。
例えば、空港のロビーにバッグを置いたまま買い物をしていただとか、浴室でスマホを操作していて浴槽に落としたという理由だと、補償を受けられません。
なお、現金類や動植物、業務用製品など、補償の対象外となる品物もあります。