クレジットカードに付帯される保険で役に立つものに、「国内旅行傷害保険」があります。
ただ、同じ旅行傷害保険でも、「海外旅行傷害保険」とは異なる点が多々あります。
一般的に、旅行傷害保険が付帯されるクレジットカードの場合、海外旅行傷害保険は「自動付帯」で、国内旅行傷害保険は「利用付帯」になっています。
自動付帯というのはクレジットカードを保有しているだけで付帯されるものであり、利用付帯というのは交通費などの旅行代金をクレジットカードで支払った場合に付帯されます。
国内旅行傷害保険で補償される内容は、通常「死亡・後遺障害」、「入院日額費用」、「通院日額費用」の3種類なっています。
そして、国内旅行傷害保険は主に国内旅行中の「ケガ」に対する治療費などが補償される保険であるため、「病気」に対する補償はありません。
ただ、旅館で出された食事による食中毒のような場合は補償されることがあります。
なお、国内旅行傷害保険とは言っても、旅行期間中に発生した全ての傷害が補償されるわけではありません。
保険が適用されるのは以下の条件に該当する場合だけです。
・旅行の目的で利用している公共交通機関の事故で死傷した場合
・ホテル、旅館に宿泊中に発生した火災、爆発などによって死傷した場合
従って、旅行中でも、公共交通機関ではないレンタカー乗車中におけるケガ、歩行中のケガの場合は補償されません。
また、ホテル宿泊中でも、階段や風呂で転んでケガをしたというのも補償の対象外です。
ただし、旅行会社の「宿泊付パッケージツアー」に参加していた場合の事故であれば、全てが補償対象になります。